【農村地域活性化事業「クラインガルテン」プロデュース】

 

父の郷里の青森県南津軽郡の素朴な田園風景と豊かな農村文化に惹かれ、「農村と都市をつなぐ・交流する事業のお手伝い」は20代半ばから私のライフワークになりました。

 2015年までの約25年間、農村地域活性化事業として3つの会員制市民農園「クラインガルテン」を企画プロデュース。

 

「農村に滞在し農を楽しむライフスタイル」をご提案し、事業主体の行政や運営メンバーと共に事業を創り運営をお手伝いしながら、都市生活者の方への広報宣伝・集客をさせていただきました。


■長野県松本市(旧四賀村)様「信州四賀クラインガルテン」

 

1990年の市民農園整備促進法制定で、農地を市民農園として非農家に貸し出すことができるようになり、地方の農村エリアにある遊休農地・耕作放棄農地を市民農園に整備できるようになりました。

旧四賀村のクラインガルテンは、その制度を利用して1992年に事業オープンした、当時はまだ数少なかった滞在型のクラインガルテン事業です。利用者が専有利用できる「農地区画」と「滞在(宿泊可能)施設」のある革新的な施設でした。

 

神ひとみは、事業立ち上げ時の第1期モニター区画の利用者募集企画、プレスリリース手配やメディア取材誘致の広報業務を担当。その後、都市生活者の利用者目線で、「野菜づくりをし地元の方々と交流しながら田舎暮らしを楽しむ交流クラブ事業」のコンセプトを提案。「信州四賀クラインガルテン倶楽部」というネーミングや事業運営を立案。クラブハウスの設計や造園へのアドバイス、空間ディスプレイコーディネート、事業の広報誌やホームページ制作などPR業務を行いました。


「信州四賀クラインガルテン倶楽部」は、地元農家さんにクラインガルテン会員の“お世話"を担っていただくしくみ、有機無農薬栽培での野菜づくりの義務づけ、地元住民や農家とクラインガルテン利用者との交流イベントの開催、様々なお楽しみクラブの企画運営、クラインガルテン利用者による地元農村行事のお手伝いなど、地域活性化をもたらす事業へ発展していきました。


■山梨県甲斐市(旧敷島町)様「甲斐敷島梅の里クラインガルテン」

 

旧敷島町(現甲斐市)中北部の農村エリアの地域活性化の様々な取り組みの一つとして、クラインガルテン事業立ち上げと運営をコンサルティング&プロデュースしました。

1995年に、を構想立案。農の地域人材や行事イベントを丁寧に取材しながら、そうした地域情報をPRする「中北部活性化通信」を企画制作。クラインガルテン事業の立ち上げPRや会員募集の役割も果たす広報ツールとして、約10年間、制作しました。

旧敷島商工会の事業として、農産物の加工品のブランディング・ラベルデザインを企画制作ディレクションしながら、地域ブランディング「悠々敷島」を企画し、地域PRツールを制作ディレクション。

また、耕作放棄地の棚田の復活米づくりや、特産品の甲州小梅のもぎとりイベント、味噌づくり会など、地元農家が主催運営し都市部の方々が参加するイベントを多数企画。
クラインガルテンの事業地の地元住民説明&意見交換会「お話会」は月1回×2年間にわたり開催。地元の地権者やキーマンの方々に参加していただき「農事組合法人ゆうのう敷島」の組織立ち上げ、クラインガルテン事業の指定管理運営をコンサルティングしました。


■山梨県南アルプス市様「南アルプスクラインガルテン」

 

山梨県の2件目の、交流人口や定住化促進の地域活性化を目的とした滞在型クラインガルテン事業として、事業企画の立案・クラブハウスや専有利用できる滞在施設の企画、広報PR、募集から入会までの事務局業務、運営のしくみづくりなど、総合プロデュースをさせていただきました。事業立ち上げにあたり地元地権者・住民への事業説明会をコーディネート。指定管理運営を担う地元農家による運営組織・NPO法人田舎暮らしの郷(さと)南アルプスを設立し、事務局長を務めさせていただきました。

 

NPO法人田舎暮らしの郷(さと)南アルプスは、地元中野地区の遊休棚田を活用すべく、「南アルプス中野せせらぎ棚田倶楽部」を立ち上げ。都市の方々にお米づくりをしていただき地元農家がお世話をするしくみを事業化。棚田のPRを目的とした「フォトコンテスト」も実施しました。